設計の出発点となる二つの原則です。

1.暮らしから生まれる

住居とは何だろう。

家族の生活は多種多様です。住む人の基本的な生活のあり様をよく理解し、共に考え、その根本的な要求を知ることが重要だと考えています。

大きさや部屋名を忘れて、純粋にその要求にふさわしい空間を創造すること、更に豊かな新しい可能性を提案することが私たちの仕事です。

そのように、これまでの、そしてこれからの暮らしがかたちとなって表れたものが住居だと思います。

 

2.土地から生まれる

家が建つ土地はそれぞれ固有の特性を持っています。

寒くて雪が多い、雨がよく降る、風が吹いている、よく晴れる、密集した集落、山のてっぺん、等々。

周辺の環境は住居のあり方に大きな影響を与えます。

内部・外部にとらわれず、敷地全体を、更には敷地を越えた大きな環境を呼び込むことで、土地の持つ環境や自然と調和する空間をつくりたいと考えています。