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どっしり受けとめる-土間(10)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 土間には地面のようにどっしりとした素材が似合います。 土足の使用に耐え、水や火に強い素材であること。汚れがあまり気にならないこと。滑りにくいこと。使い込むほどに味の出る柔らかな表情であること。 煉瓦、石、タイル、コンクリート、たたき、洗い出しなど、活動をしっかりと受けとめてくれる素材が適しています。 これらの素材は、それ自体の熱容量も大きく、大きな掃き出しの窓があれば冬のために太陽の熱を蓄えてくれます。 そしてなにより、土間は大地とつながってい...
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内に広がる外の楽しみ-土間(9)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 揺れる炎、薪のはぜる音、懐かしい煙の匂い。火のまわりには人が集います。 暮らしから姿を消しつつある火も、土間があれば気兼ねなく楽しむことができます。 火にも水にも、そして乱暴な扱いにも強いところが土間の良さです。 日曜大工やパンク修理などといった、板間やたたみではできないような、普通であれば外でするような多少荒っぽい作業も、土間なら平気で行えます。 特に冬の寒い季節、土間は内部にいながら広場や庭のように楽しめる空間です。 土間は内部に入り込んでき...
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段差がつなぐ-土間(8)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 立って作業、腰掛けておしゃべり、床にあぐら、畳にごろり。 それぞれの姿勢では目線の高さが異なります。 寝ている人と話しをする時には座って顔の高さを近づけるように、それぞれの目線の高さを考慮して床の高さ関係を設定すれば、お互いに親近感のある関係が自然に生まれます。 例えば土間につながる板の間は、土間からちょこんと座れる高さ、踏み台ひとつで無理なく上がれる高さにすると、お互いの目線が揃い、しっくりきます。 土間では調理等立った姿勢での行為や、テー...
http://fu-ne.net/index.php/news/20110509/

サンダルがつなぐ-土間(7)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 時には畳でごろごろ、思い立ったら庭に出てひと仕事、友人と土間でティータイム。 土間が広げる生き生きとした暮らしに欠かせないアイテムが「サンダル」です。 ちょっとしたモノや工夫が土間の魅力をさらにひき出し、暮らしを楽しくしてくれます。(連載「土間」第七回:次回につづく) たかが「サンダル」ですが、されど「サンダル」なのです。 半外部や土間は、内と外をつなぐための建築的な仕掛けですが、サンダルはそれと同じくらいの役割を果たす侮れないもの、土間を...
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土間に水場-土間(6)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 日々の暮らしをひろげ、 更に年を重ねてからの暮らしを豊かにしてくれるのも土間の魅力です。 また、炊事、洗濯、お風呂にトイレ。水を使う場所は暮らしに欠かせないものばかりですが、これらを土間におくことはおすすめです。 外にもフラットにつながる土間で基本的な生活が出来るならば、 年をとってからも車椅子の生活になっても、外を楽しみながら暮らすことができます。 (連載「土間」第六回:次回につづく) 前回は「いろいろな空間のつながりが日々のいとなみをひろげ...
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気分にあわせて-土間(5)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る いろいろな肌触りや雰囲気の場を併せ持つ空間には、多様ないとなみが共存できます。 土間に、半外部や庭等の外の空間、板の間や畳の間などはだしの空間がつながっていると、活動的な庭からくつろぎの座空間まで、様々ないとなみがつながっていきます。それらをつなぐ要(かなめ)の部分が土間になります。 いつも同じ場所にいるよりも、季節や気分にあった心地よい場所を楽しむ。 そんな日々の小さな引越も楽しいものです。 外まで広がってのびのびと、半外部でにぎやかに、たたみ...
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外へ広がる-土間(4)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る ちょっとしたことですが、内と外をうまく連続させるために大切なこと。 そのひとつは、深い軒や庇です。 自然の理にかなっていて実にシンプル。 それでいて効果は大きいのですが、軒や庇の無い家は結構見かけます。それでは開けることのできない窓に覆われた高層ビルと同じで残念な気がします。 それはさておき、外に屋根や深い軒があると、その下に土間とつながる「外の部屋」が生まれます。屋根の代わりに葡萄棚なども、夏に青葉が生い茂り心地の良い場所をつくります。 ...
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迎え入れる-土間(3)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 窓から風を土間いっぱいに吸い込み、外の光や風景を迎え入れる。 そのために、土間には大きな窓、外につながる掃き出しの窓をつけます。 日本の伝統的な建築空間としての「土間」は、なんとなく薄暗いイメージがありますが、 大きな開口部のある土間はとても明るく開放的な空間、外部のような内部空間です。 開口部はできるだけ透明で、また大きいほど、外とのつながりを感じる気持ちのよい空間となります。 そして、土間の床はできるだけ地面に近づけましょう。 光も風も...
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内にも外を-土間(2)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 土間は内部に入り込んできた外部とも言えるような、内にも外にもなれるあいまいもこで素敵な場所です。 建築空間としてはプリミティブなものですが、日々の暮らしのいとなみをおおらかに受けとめる、とても柔軟な空間です。 この柔軟な空間が内に入り込むことで、住まいの楽しみが倍増します。 来客が靴のまま気軽に入って来れたり、そのままネギなんかをとりに外に出て行けたり、内外の行き来がとてもスムーズなのです。もちろん、板や畳の床材や高床の仕組みも日本の気候に適応...
http://fu-ne.net/index.php/news/110309/

ことばとかたち-土間(1)

NEWS ENTRIES NEWSに戻る 日本の住まいには「土間」と呼ばれる空間があります。 この「土間」とはどんな空間でしょう。 竃が置かれ火や水を使う炊事の場、町家に見られる通り土間、雨天や冬の作業の場。土間は様々な姿を持っています。 内部なのに土足のまま活動する空間とも言えそうですが、街にあるほとんどの施設は土足空間です。欧米の家も中まで土足の空間です。そこが土間かと言えばそれはちょっとしっくりきません。 「土間」という呼び名は、「食堂」「子供部屋」などのようにその空間の機能を...
http://fu-ne.net/index.php/news/110306/