今夜の夜行バスでこの町に避難して来る家族を一時的に我が家に滞在してもらう予定でしたが、どうしてもバスに乗る決心がつかなかったとのことで、一旦家に戻られました。
その場所にとどまることの不安とその場所を離れることへの区切りのつかない思い。
行くべきかとどまるべきか。
バス停で最後まで果てしなく悩まれていたことだと思います。
いつも決断は悩みを伴います。
どちらの判断も難しいものであり、どちらに決めても尊重すべき判断だと思います。
ただ、もし行く先のことの不安が勝っているのであれば、安心してほしいと思います。
差し伸べる手と受け入れるふところ。
大きなことは出来なくとも、いまのところの安全圏にいるものとして、それだけは皆持っています。
安心して、いつでも来てください。
行くべきかとどまるべきか。
今、悩み決断しかねている人がたくさんいると思います。
決断を下すには、どちらをとるにしてもそれなりの材料が必要です。
それはごまかしではない、正確な情報です。今、それが不十分。
安全か避難すべきか。どんなことが起きうる可能性があるのか。
政府はそれらをすばやくきちんと具体的に説明すべきであり、政府の情報が判断材料になりえていないことが大問題です。
福島はチェルノブイリと違うと言われても起こりうることがどれだけ違うのかは具体的にわからない。
人体に影響無い数値というが、どの範囲の人が、何時間、何日以内なら問題ないのか。
30km、20km、10km以内の人には何が起こるのか。
子供に、大人に、それぞれにどういう影響が出るのか。
最悪の場合にどういうことが起こるのか。
今更原子炉の構造を解説するのではなく、
近い将来の両方(楽観的・悲観的)の可能性を、今のうちに正確に伝えるべきだと思う。
最後にとりかえしのつかない事実を伝えられても困る。
下手な情報操作はパニックよりもずっと怖い。
連日の報道を見るにつけ、強く思います。
言葉のすり替えは要らない、正確なことを今すぐに伝えてほしい!